現在、大半の企業が様々な目的でウェブサイトを運営していますが、通常は運営コスト削減や広報機能の一元化を考え【企業名.co.jp】ドメインで本社サイト(1サイト)にすべての情報(複数テーマ)を集めて公開しており、利用者側は正門として存在している【企業名.co.jp】からウェブサイトを閲覧します。
今回はこういった総合ウェブサイトから、販促活動を目的として製品やサービスのカテゴリを支店のような形で分離しつつ予算を押さえることに有効なバーチャルホスト技術をご紹介します。
本社ウェブサイトにすべての情報を配置した場合(1サイト複数テーマ)の考察
■一般顧客向け:サービス・製品を紹介・販売するカテゴリ
■投資家向け:会社概要レベル以上の様々な企業情報カテゴリ
■販促活動:流行の社長又は営業担当者のブログ
■販促活動:期間限定サービスのイベントカテゴリ
等、各コンテンツカテゴリは閲覧しやすく配置されているでしょうか?
もしかするとターゲットを想定せずに並列で並んでいるだけではないでしょうか?
ウェブサイトを持つことが目的となってしまい、ボリュームアップ(にぎわい)のみを考え多くのカテゴリを考えなしに配置する、といった事例をよくみかけます。
この場合、利用者はクリックするポイントや記事カテゴリに目移りしてしまい、本来運営者側が閲覧して欲しいページにたどり着けず、トップページと目立つボタンのリンク先以外はアクセス数がほとんどない、等の問題が発生します。そんな問題の解決策として、「1サイト1テーマで複数のウェブサイトを運営する」(又は利用者が閲覧しやすいように複数のウェブサイトがあるように見せる)という方法が提案されています。
支店(1サイト1テーマのウェブサイト)を複数運営することを推奨する理由
- ウェブ以外の広報媒体と連動したウェブサイトでサービスや製品を販促する場合に、利用者が覚えやすいドメインを広報しやすい
- イベント・キャンペーン等、期間限定で集中して販促活動する場合に利用者を混乱させずに誘導できる
- 1サイト1テーマにすることで利用者がテーマを理解して閲覧しやすくなるので、ターゲットを想定した企画・構築ができる
- メニューが多くなりすぎず、ターゲットがぶれにくい
複数の支店サイトを持つ一般的な方法(複数のドメイン取得)
一般的な方法は、本社サイトと支店サイトでそれぞれ独自のURLを持つという方法です。
URLは一般に【http://】+【www(ホスト)】+【企業名.co.jp(ドメイン)】という形になります。
例:
【http://www.企業名.co.jp】・・・本社サイト
【http://www.商品名.com】や【http://www.商品名.jp】・・・支店サイト
※co.jpは1企業に付き1つしか持つことができません。
ただし、複数のドメインを取得する方法は予算がそれぞれに必要となります。
予算をかけずに支店を複数運営する時に活用する技術(バーチャルホスト)
予算的な問題を解消(ドメインは1つのみ)しつつ、複数のURLを持つ手法として、
【www(ホスト).ドメイン】のホストを変更し、【任意の名称.ドメイン】という形でウェブサイトが表示されるようにサーバ設定を行うのがバーチャルホストという技術です。
例:一つのドメインの場合で
【http://www.企業名.co.jp/shop/】・・・販売サイト
【http://www.企業名.co.jp/event/】・・・期間限定の販促用サイト
という従来の【ドメイン+フォルダ名】の形で公開していた各カテゴリページを
【http://shop.企業名.co.jp】・・・販売サイト
【http://event.企業名.co.jp】・・・期間限定の販促用サイト
といったURLで表示できるようにサーバ設定を行います。
さらに企業ドメイン(co.jp)と製品サービス用ドメイン(com)を持っている場合には
【http://www.企業名.co.jp】・・・企業本社サイト
【http://ir.企業名.co.jp】・・・投資家向け企業情報カテゴリサイト
【http://www.ブランド名.com】・・・サービス総合サイト
【http://item.ブランド名.com】・・・商品カテゴリ名(例:item)で商品カタログサイト
【http://shop.ブランド名.com】・・・店舗名(例:shop)で通販サイト
といった応用的なURLでの運営が可能となります。
本社サイトとは別に、ターゲットを絞り込んだ機動力のある支店サイトを運用することでビジネスチャンスを増やす手法が紹介されていますが、実現のため複数のドメインを持つには予算が必要となります。
そこで予算を押さえながら支店サイトを運営するという目的のために手軽に活用できるのが、バーチャルホストという技術なのです。